No.6163 リース取引についての消費税の取扱いの概要|消費税
タックスアンサー(国税庁)
[平成27年4月1日現在法令等]
1 リース取引の賃貸人における処理
(1) 原則的な処理方法
所得税法又は法人税法の規定により売買があったものとされるリース取引(以下「リース取引」といいます。)については、原則として、賃貸人が賃借人にその取引の目的となる資産(以下「リース資産」といいます。)の引渡し(以下「リース譲渡」といいます。)を行った日に資産の譲渡があったことになります。
したがって、事業者が行ったリース譲渡が課税資産の譲渡等に該当する場合には、そのリース資産の譲渡対価の全額がその引渡しを行った日の属する課税期間における資産の譲渡等の対価の額に含まれます。
(2) リース譲渡に係る譲渡等の時期の特例
事業者がリース取引について所得税法又は法人税法の所得金額の計算において延払基準の方法により経理することにより長期割賦販売等に係る資産の譲渡等の時期の特例の適用を受けている場合には、消費税についてもこの特例の適用を受けることができます。
この場合には、リース譲渡をした日の属する課税期間においてリース料の支払期日の到来しないものに係る部分については、その課税期間において資産の譲渡等を行わなかったものとみなしてその部分に係る対価の額をその課税期間における長期割賦販売等に係る対価の額から控除することができます。また、リース譲渡をした日の属する課税期間において資産の譲渡等を行わなかったものとみなされた部分は、その翌課税期間以後、そのリース料の支払期日の到来する日の属する課税期間において資産の譲渡等を行ったものとみなされます。
(注)「延払基準の方法」については、コード5703「リース取引の賃貸人における収益及び費用の計上方法(平成20年4月1日以後契約分)」を参照してください。
2 リース取引の賃借人における処理
リース取引による資産の譲受けが課税仕入れに該当する場合には、その課税仕入れを行った日はそのリース資産の引渡しを受けた日となります。
したがって、その課税仕入れについては、そのリース資産の引渡しを受けた日の属する課税期間において仕入税額控除の規定の適用を受けることになります。
なお、賃借人が所有権移転外リース取引に係るリース資産につき、賃貸借取引として会計処理している場合で、そのリース料について支払うべき日の属する課税期間における課税仕入れとして消費税の申告をしているときは、これによって差し支えありません。
(注)
- リース取引の賃貸人が上記1の(2)のリース譲渡に係る譲渡等の時期の特例の適用を受ける場合であっても、そのリース取引の賃借人の課税仕入れの時期はそのリース資産の引渡しを受けた日となります。
- リース取引の契約においてリース料のうち利子に相当する部分とそれ以外の部分に区分表示されている場合には、利子に相当する部分は非課税となりますので、その部分は課税仕入れとはなりません。
- 所有権移転外リース取引については、コード5704「所有権移転外リース取引」を参照してください。
参考: 関連コード
- 5702 リース取引についての取扱いの概要(平成20年4月1日以後契約分)
- 5700 リース取引についての取扱いの概要(平成20年3月31日以前契約分)
- 5703 リース取引の賃貸人における収益及び費用の計上方法(平成20年4月1日以後契約分)
(消法6、16、消令10、32の2、36の2、消基通6-3-1、9-3-1、11-3-2、所法65、67の2、所令188、法法63、64の2、法令124、平成19改正法附則12、13、43、44)
- 国税に関するご相談は、国税局電話相談センター等で行っていますので、税についての相談窓口をご覧になって、電話相談をご利用ください。
※ 下記の電話番号では、国税に関するご相談は受け付けておりません。
出典
国税庁ホームページ http://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/shohi/6163
関連するタックスアンサー(消費税)
- No.6165 前受金や前払金などがあるとき
- No.6210 国外取引
- No.6249 ゴルフ会員権
- No.6615 確定申告書等に添付することとなる書類
- No.6201 非課税となる取引
- No.6501 納税義務の免除
- No.6471 従業員の食事代の負担など
- No.6497 仕入税額控除のために保存する帳簿の記載内容
- No.6495 国、地方公共団体や公共・公益法人等に特定収入がある場合の仕入控除税額の調整
- No.6621 帳簿の記載事項と保存
- No.6371 端数計算
- No.6321 法人の役員に対する贈与・低額譲渡の取扱い
- No.6559 外国人旅行者等が国外へ持ち帰る物品についての輸出免税
- No.6567 非居住者に対する役務の提供
- No.6161 延払基準、工事進行基準を用いているとき
- No.6913 税抜経理と税込経理の併用と経理処理
- No.6513 簡易課税制度の適用と経理処理
- No.6563 輸入取引
- No.6459 出張旅費、宿泊費、日当、通勤手当などの取扱い
- No.6221 預金や貸付金の利子など
項目別にタックスアンサーを調べる
当コンテンツは、国税庁ホームページ利用規約に基づき、国税庁:タックスアンサーのデータを利用して作成されています。